講師の先生方がいつも寄り添って熱意を持って真摯に対応してくださる – 小池 玲 様

最終更新日:2021年9月30日

── 現在されているご職業を教えてください

医師です。昨年まで病院で整形外科医として働いていて、現在は健診科に転向しております。

── 退行催眠スタンダード講座を知ったきっかけは何でしたか?

同じ県内にいらしたイーハトーブのセラピストさんのSNSに、お友達の投稿で、すごく満足度の高いセッションを受けられたということが上がっていて興味を持ちました。その時期に、慢性疾患の方へのリハビリや、認知行動療法といって心理療法士さんが関わって病気とともに生きる、生きやすくするというプロセスの仕方とかにも興味があったので、面白いと思って見せていただいたという感じだと思います。

── そこで玲さんは、オンラインで基礎セミナーに入ってくださったんですよね

そうです。最初はオンラインで基礎コースという形で、仕事をしながら、時々休みのときにばーっと見るという形でした。

そのイーハトーブのセラピストさんと直接お会いしたことはなくて、実際の疾患の方を診ていただくということもできなくなったのですが、いろんな方、例えば同じ病気で同じ経過のはずなのに、ご自身の感じ取り方が違うということが、その方の性質や社会的な背景などで、受け取り方が違うという部分はすごくありました。

その診療時間が、医者としてはすごく少ない中で、どうやって原因を探っていくかというところが、自分の中では完全に出来きれていないという思いがありました。

そこを薬物投与でやっていくと、どんどん上乗せになるだけなので、その限界を何らかの形で解消できたりとか、その方にとって少しでも良くなる手だてがあればいいなと思って、受講させていただいたという感じになります。

── オンラインの基礎を学んだ後に、退行スタンダードまで受講しようと思われのは、何が良かったからですか?

催眠療法というもの自体はあまり知らなかったのですが、萩原先生の人となりはメールマガジンなどで確認できましたし、長い歴史があって、先生もずっと真剣に向き合われている姿勢がくみ取れました。

それから、催眠の誤解というのがすごくあるんです。私のような昭和世代だと、テレビでずっと培われてきたものがあって、それにプラスして、日本の社会構造の中で宗教というものが信仰宗教と入れ替わってしまって。そういう事件があったということもあると思うのですが、怪しいものというレッテル貼りがすごくありました。

こういう仕事をしていると、いろんな価値観の方と知り合うので、なるべく多くの方が自分の話を理解してくださって、聞いてもらえるという背景がすごく大事だと思います。そうでないと一部のすごく限られた方だけが対象になってしまうことになります。

そこが、萩原先生の向き合い方が、極力怪しげなものを排除するという感じに見受けられましたし、真摯な姿勢を感じさせていただきました。

そうかといって、人間が死に向き合い、死にゆく存在であるということを見据えた上で、どうやって生きるのかを選択していくことが人生だと思います。そういう部分が欠落してしまっている社会ということと、人としてうまく機能しにくいというところがあるので、ここをどうやって多くの方に、もう少しご自身が過ごしやすくなるように、仕事関係や社会などの受け皿がもっと大きくなるといいなと思います。

催眠がイコールそういうことかというとあれなのですが、入り口として。やはり深く掘り下げていくほどに広がりが出てくるという世界だと思うので。

何しても、病気と向き合ったりする上でもそうです。日ごろの考え方や癖なども、過去に構築されてきたということに気付かなかったり、立ち止まって考えないと、自分の傾向というのが分からないというところがあると思います。

それは催眠が上手に向き合ってくれるとこだと思いますし、1回そうやって病気をして立ち止まるという方が結構多いです。それを転機やギフトとして、スイッチして切り替えていくということが、こういうものの助けを借りると、できるのではないかなと思っています。

── そうですね、健康問題は人の悩みの一つだったりして、病気をきっかけにご自身を見つめ直して人生が変わるということもありますものね

はい。それは、いつなるのか分からないですけど、なった時点ですごくご自分の宝になって行くと思います。そこでくじけてしまうのではなく、どこまでも自分と向き合っていくという人生は続いていくので、それを考えるきっかけになったりとか。

本当はもっと手前のところで、立ち止まる機会というのが何回もあるといいと思うんです。

話がずれてしまいますが、身体化としてみていっていも、体のゆがみが使いやすい方向に、エントロピーじゃないですけど、いきやすい方にどうしても導かれていくという癖があります。

思考にしても、自分の癖があったり、頭の中でずっと何度も繰り返したりしているうちに、本当の自分の望みや希望に気付けなくなってきます。それが最初のきっかけになってしまうというところがあると思うので、そこだけまた立ち戻って改善することもできるということを知っているだけで、全然人生が違っていくと思うし、そういうことを考えるきっかけをくれるものだと思います。

薬物投与とかに先立って、こういうところをもっとたくさんの人に知ってほしいなというふうに思います。

── ありがとうございます。では、講座を受講される前に期待されていたことというのは何ですか

医師として、病院とか機器にたくさん囲まれているところ、例えば外科系だと手術室というところになりますが、そこが職場なので。病院の外に出たときに何ができるのかというのを、災害医療に携わったときに考えることがありました。

そうすると、本当に何もない、医者から検査機器とか薬とかをとったら何も残らないといったらおかしいですけど。

医療の中ではリーダーシップをとったり、医療現場を統率する司令塔という形になっていくのですが、患者さんにとっては、側に寄り添ったり、信頼してあげたり、指導して安心していただく、そういうような結構平凡なことしかできないというのがあり、病院の外に出ることへの恐怖というのにもつながっていたと思います。

整形だと、手術をとってしまうと、実際に患者さんに触ったり、ハンズオンといって治療していくというところでいうと、リハビリの療法士さんという形になるし、細やかな、おうちに帰っていく手続きや準備をしてくださるのも、ソーシャルワーカーさんが入ってくださいます。

そうやって連携の中でやってきたんですけど、人と接する際に、手術以外の技能とか、手に技を持っているとか、何か一つ、治療という言い方はしてはいけないという法律になっているんでしょうけど、ご本人の向かいたい方向に寄り添ってあげられるようなプロセスが、自分でもできるといいなというのはありました。

── では、患者様に寄り添うプロセスとして、この催眠療法を使えたらいいなというか、期待されていたという感じでしょうか

そうです。

── では、講座に参加されたご感想を教えていただけますでしょうか

結構長い6日間のセッションで、たくさんの一緒に学んでいる方がいる中で、私自身も6回セッションを受けることができました。

相談に乗るなど普段の生活の中でしたりして、はやり前々から思っていましたけど、ご自身の辛い経験や悲しい過去は、人の痛みや苦しみを理解する上ではものすごく大切なものです。

本当に意味のないことってないと思います。ただ、それをセラピストさん自身も、ご自身で癒やしていく必要性があります。

そして不思議なことに、人の世界観というのか、深遠な潜在意識の世界観というのを見せていただいていく中で、人のものを見るだけでも、自分の勉強になったり、自分も癒やされたりしました。

その人から発せられる言葉なんですけども、ものすごく何というか、自分で自分のことを見るというのは皆さん苦手だと思います。

自分が人のいいところを見つけるというは割と簡単にできたりしますし、もっとこの方はご自身のいいところを認めてくださったらいいのに、というのは簡単に気付けるのですが、自分のことはあまり振り返りにくいです。

周りがどう見ているのかなとか考えて、思考でやってしまうためです。

ただ、そういうものを取っ払ったときに、本当にその方の本質の輝きというか、全肯定、自分のことを全て認めて、愛でできた存在で、そういう…。

だいたい否定をされることはあまりないです。潜在意識かな、「これは駄目だよ」というよりも、私がこういう経験があまりない中で、対面させていただいた方のお話しを聞く限りでは「この方向性でいいよ」とか、「そのままでいいよ」とか、そういうお言葉をいただくことが多いような気がしています。

それは私に対して言われているというよりも、その方がご自分でその言葉を発することにより、耳からまた入って客観的に「それでいいんだな」という理解につながっていくというところだと思います。

その人その人に本当に素晴らしい世界観があるというところに寄り添えることが幸せで、楽しいなと思ってセラピーをさせていただいています。

── そうですよね。催眠のセッションは潜在意識に入って発せられる言葉なので、頭で考えている言葉ではないその言葉が出てきたときに、「そのままでいいんだよ」とか「大丈夫だよ」など、本当に肯定的な言葉が出てきますよね

今までの診療では、人と接する中で、一瞬で何かをつかむというところにすごく注力していました。

例えば、入ってきたときに全身を見て、ぱっと印象でここが悪いのではないかというのを捉えて、そこから掘り下げていくという形です。

ただ、何かがその人を全人的に、西洋医学はずっと補完療法というか、西洋医学だけでは向き合えない苦手な部分というのがありました。

全人的医療であったり、特にガンの末期、そういうところに代替医療を一生懸命してくださる先生がいらしたり。今でいうと統合医療やホロトロピックなど、いろんな自然や宇宙的な視点で支えてもらえるようなものが、西洋医学にどんどん混じり合っていけば、もっと上手に活用できたり、その人なりの生き方というのを選択することができるのではないかというふうに思います。

それが、一人一人の方とすごく深く向かい合うことができるようになってきて、少し見えてきたというような。上手に言えないですけれども。

友達としてお話ししている方だとしても、その方の世界観というのは一部しかくみ取れません。潜在意識なり、こうやってお話しを聞いたりして、課題をその方の中で見つけていく作業の中だとしても、はやり見えているよりずっと深いなというのが常にあります。

それで、いかにその方の本質というのか、そういうもので、要らないものをとっていくことができれば、そういう生き方ができれば、本当にその人らしい人生を送っていくことができるでしょうし、言ってしまえばそういった病気もなくなるのではないか、というぐらいのところを思ってはいますけれども、あまり大々的には言えないです。

── なるほど。催眠を学ぶことによって、昔はぱっとその人の全体像をつかむという感じから、もっと深くその方を感じて寄り添う、という部分が深まったという感じでよろしいですか

はい。掘り下げていくことができるようになったかなと思います。

── ありがとうございます。では、講座で学ばれた前世療法ですとか、年齢退行の療法を、お仕事や生活でどのように活用されていますか

自己催眠という部分は大きいとは思います。自分でも、潜在意識を活用するということは前よりやりやすくなりました。

例えば、インナーチャイルドとかそういう呼び方をすることが多いのですが、過去のトラウマや、ご自身の傷ついたことなど、そういうものが自分にもあるわけです。

そういうことを放っておかず、過去も現在に並列しているというのが、潜在意識の時間軸がないということであり、未来にしてもアクセスできるというか、自分がどうやって未来を感じていくか、ネガティブなものを排除して、どういうふうに進んでいったらいいのかというのを体験できます。

近未来の自分や、こうありたいというところを、実際に自分でつくっていくことができるという部分があるので、日常生活ではいろんなことがあり、いろいろともみくちゃになることもありますけど、自分で解消できる幅が増えた気がします。

自分のこととしてはそうですし、オンラインで、セッションというかセラピーをさせていただく形で、時々私も、どういうケースがあるのかなと探らせていていただいているというところです。

── 自己催眠でご自身を癒やすということと、実際にセッションをされて、クライエントさんや患者様を癒やすということと、二つで活用されているとうい感じでしょうか。実際にセッションをされてみていかがですか

患者さんに、という形ではないです。今はお友達や、声をかけてやってみたいと興味を持ってくださった方に、というふうにしています。

いろんなイメージを通常からしていらっしゃる方、例えば瞑想したり、ご自身でご自分の傷を修復するように向き合ってきた方とかはやはり早いです。イメージして、出てくるのも早いし、原因や課題を一つ見つけて掘り下げていくことに対しても、割とすぐに答えをもらえたりすることもあります。

腑に落ちるという感覚で、最大のギフトと言われる、私が初学者でこういう話をするのもあれですけれども、セッションの中でご自身が問いかけをしたことに対して、「ああ、こういうことだったんだ」というのが、前世療法にしても年齢退行にしても、そのときの状況とかを全部ひっくるめて「ああ」と理解できるのが面白いところです。

人に全部伝わるかというと、その方の言語の表現力とかにもよると思うのですが、はやり自分の体験なんです。

みんな一人一人ご自身の歩んできた過程や、どういう思考体験を持っていたとか、そういうので本人しか分からないような府に落ち方というものがあります。

それをきっかけに歩きやすくなっていき、自分を認めたり、向き合い方が変わってきます。周りが気になるということよりも、自分が満たされていくということのバランスが大きくなって、生きやすくなるのではないかなというふうに思っています。

── そうですよね。ご自身が実際にセッションで、催眠下でさまざまな体験をされているからこそ、いろんな感情や体験が出てきて腑に落ちて、それによって生きやすくなるということにつながっていきますもんね。

ありがとうございます。それでは最後に、萩原先生のこの講座に参加を検討されている方に向けて、何かメッセージをいただけますでしょうか

いろんな講習というものがあると思います。こういう世界に興味を持ってくださったということも、ご自身でも何かほぐしていきたいことがあったり、心理面や人間の部分に興味を持ってくださっている方が多いと思います。

いろんな波というか、予想できない状況というのもたくさんあるとは思うのですが、とにかくフォローアップもすごくしっかりしていますし、テキスト的なものが、結構ボリュームが大きいんですけど、すごくしっかりしています。

当たり外れがないというか、自分でやっていかなくてはいけない部分というのをやっていくうちに、感性が磨かれていきます。

どうやって対応していったらいいかとか、どういう声かけをしたらいいかというのが、皆さん一人一人違うと思いますし、その方の経験で、出していっていい部分もあると思います。

とにかく結構テキストがしっかりしているという感じです。しゃべることがいっぱいあって。

── やはり萩原先生はきめ細やかなので、テキストもかなりきめ細やかに書いてあって、何があっても対応できるようなポイントというのが網羅されていますよね

変な意味にとられたり、こういう意味づけで言ったのにこういうふうにとられてしまった、ということがないです。

言葉もエネルギーだったりしますので、そういうところにもすごく配慮してあることと、それから、スタッフが優秀です。

いつも小林さんにお世話になっていますし、サポートで講師の先生方も、いつも寄り添ってくださいます。どんなことがあっても熱意を持って真摯に対応してくださるので、一人でほっとかれるという感じはありません。安心して受けていただきたいと思います。

── やはり萩原先生はきめ細やかなので、テキストもかなりきめ細やかに書いてあって、何があっても対応できるようなポイントというのが網羅されていますよね

変な意味にとられたり、こういう意味づけで言ったのにこういうふうにとられてしまった、ということがないです。

ありがとうございました。

コメントを残す

関連記事