意識や時間の概念は一般的に考えているものではないという事がわかってきた – 白石 俊隆 様

最終更新日:2021年9月30日

── 現在されているご職業を教えてください。

クリニックの経営者、院長をやっています。肩書は脳外科の専門医です。ちゃんとした専門医だし、一応医学博士なので、医学に関してはちゃんとしていると思っています。でもやっている内容は怪し気なことばっかりしているから(笑)。

まず「催眠」じゃないですか。すごく怪しいですよね。それから、手かざしでヒーリングですからね。手をかざしているだけで、なんと「神のエネルギーを流すよ」って言っているわけだから。

ただ、クリニックの名前が「愛せる母スピリチュアルクリニック」となっているわけで、要するに普通の人来ないんですよ。

―― どんな方がいらっしゃるんですか?

それは医者に見捨てられた人です。医者に見捨てられたか、患者が医者を見くびったか。あるいは代替医療に騙されたか。

つまり代替医療っていってるけど、ほとんどの場合、詐欺が9割方だと思っている。それは申し訳ないけど医者も含めてです。ちゃんとした医師免許を持っていても、代替医療とか言ってても、点滴ばかりしてごまかしたり、サプリメントばかり山のように出したりする人がいるんですよ。

僕は手かざししているけど、エネルギーヒーリングだと言っている人が山のようにいるじゃないですか。霊気もそうだし気功も。そしてもちろん催眠療法も含めて、こういう人はエネルギーを扱っているんですよね。でもほとんど9割以上が商売です。僕はそれが嫌い。それはもちろん医者も含めてね。

だから僕のクリニックはまったくの自由診療だし、催眠療法と生体エネルギー療法しかしていないんです。なので、薬も出さなければ体温計も血圧計も注射器も全くないです。

―― 催眠と手かざしだけでやっていらっしゃるんですね。

そうです。当然ビジネスとして成り立つわけないですよ。ビジネスというのは生活費を稼ぐことですよね。生活費を稼ぐ場所ではないと僕は考えている。

―― 先生にとってどんな場所なのですか?

これは僕が人生を楽しむ場所です。これは神との契約だということです。もっと怪しげなこと言っている(笑)。

きっかけは萩原先生からのメッセージ

―― そんな先生が、「Dr.萩原の退行催眠スタンダード講座」を知ったきっかけというのは何ですか?

これは不思議な話で、萩原先生とはどこかでつながってたんですね。ある日突然、萩原先生からFacebookに、「先生は催眠に興味がありますか?」ってメッセージが来たんですよ。

―― 先生からメッセージがきたんですね!

萩原先生知らないでしょ?僕。「なんか変な爺さんから来たわー」と思って。「これスパムじゃないの?」って思った。

―― 怪しいと思いますよね?

思うよそれは。でも医者だっていうからね。でも信用できないけどね。それで一応やりとりして、最初は催眠の基礎講座を京都でやると言われて、でも用事があって行けなかったんですね。それで「次どこでやりますか?」って聞いたら、「高松でやる」って言うから、僕愛媛なので、「じゃあ高松に行きます」って言って、翌月行ったんですね。

そしたら、まあ怪し気じゃなかったんです。もちろん、僕は催眠には興味があったんです。それが最初です。逆でした。最初高松でやるって言われて、行けなくて京都に行ったんでした。

―― 基礎を京都で受けられてから、その後に上のクラスである「退行催眠スタンダード講座」に参加しようと思われた理由は何ですか?

それはもう興味が持てるからで、やる限りはとことんやろうと思っているからです。当然患者さんに使えると思ってやってるので。

―― 興味もあったけど、患者さんにも使おうという思いで参加を決められたんですね。

そうです。

―― 「Dr.萩原の退行催眠スタンダード講座」を受講される前に期待されていたことは何ですか?

催眠には興味はあるけど、催眠ってどういう風にやるのかって知らなかったんですよね。だいたいみんなそうじゃないですか。催眠術のことしか頭にないわけだから、こんなふうに怪し気にするのかな?と思うじゃないですか?

でも全く違っていました。簡単に誘導が出来るなんて思ってないですからね。でもわりと比較的簡単に、テクニックがあるとしても簡単に誘導は出来ることを知ったので、当然奥は深いんでしょうけど、いろいろやりたいなと思って、ずっとやり続けるつもりでやろうと思っていましたね。

―― 受講を決めた段階で、ずっとやり続けようという思いだったのですか?

そうですね。催眠そのものに興味があったし、僕は多分中学校辺りからフロイトの夢に関する本とか読んでいたし。そもそも僕が医者になろうと決めた、まあ医者にはなりたいなと決めたわけじゃないけど、人間が何か?ということにずっとテーマがあったので、人間の本質というものを知りたくて、今も活動しているわけですから。

意識や時間の概念は一般的に考えられているものではない
ということがわかってきました

―― 「Dr.萩原の退行催眠スタンダード講座」に参加されたご感想を教えてください。

楽しいなって思いましたよ。

自分も実際セラピストだけじゃなくてクライアント側にも回れますし、やっぱり、自分の過去世を見たりとか、未来も見せてもらいましたしね、それが実際に現実化したというのは、催眠学会でも発表させてもらったんですけど、やっぱり自分の中の意識とか、時間の概念とかいうのが、やっぱり一般的に考えているものではないということが何となくわかってきたということですね。

一般的には、今僕たち医者が扱っている病気というものは、肉体に原因があると考えていると思うんですね。だけど、一般的かどうか分からないけど、人間を構成しているものは肉体と魂と心だとすると、催眠が扱っているのは僕は本質的には魂だと思っている。

そこにちゃんとアプローチできるというのは、手をかざす行為は、エネルギーを外から入れるものなんです。でも催眠は内側からエネルギーを上げてあげるという行為になるので、本質的にはどちらも同じことをしているんです。

でも手をかざす方が楽なんですよ。催眠は面倒くさい。昨日もやりましたけど、やっぱり4時間はかかってます。

―― じっくり関わろうとすると時間がかかりますよね。そんな思いで講座に参加されていかがでしたか?先生方の雰囲気だとか、何か感想ございますか?

あの時から、西田さんと鈴木さんはおられたし、いいコンビっていったら怒られるかな。いいトリオです。本当に楽しくやらせたいただきました。楽しいですよ、雰囲気もよかったし。

でも実際に僕たちが扱っているのは病気なんですね。基本的によく言われているように、ヒプノセラピストっていうのは病気を扱ってはいけないわけですから、そこは根本的に僕は違うと思っています。とはいえ、病気じゃない人は来ない。

ヒプノセラピストのところにも、病気じゃない人はいかないと思います。だからこそ今、難しいんだと思うんです。医師法との絡みです。

―― お医者様でしたら治せますもんね。でも催眠療法では治すっていうことは言わない。

僕は「治す」って言ったことないです。「あなたと一緒に治そうね」っていいます。

だって、僕が治そうなんてそんな傲慢なことは言えないし。手かざしすること自体が僕のエネルギーじゃないことは明らかですから。神のエネルギーって言ってるのに、「俺が治してやろう」なんてとても言えないです。

催眠だってそうです。僕が誘導はするけど、治していくのはあなたですよって言わないと、すがりつくだけで、こっちが永遠に重たくなるだけです。

―― やはり依存を起こしてしまうことがあると。

間違いないですよ、それは。そういう人は出来ないです。

患者さんに「死」という言葉を使うタイミングや
自信はずいぶん変わりました

―― 「Dr.萩原の退行催眠スタンダード講座」を受講される前と後で、ご自身が一番変わったと思われる部分は何ですか。

やっぱり、魂という存在と、時間に対する観念というか、そういうところは変わったかもしれないですね。

―― 時間に関する感も?

時間の長さとか短さとか、物理の世界では時間は存在しないと言っているわけですけど、そうなんだろうなという思いは起こるようになりましたね。

もう一つは、死に対する考え方と見方患者さんに死っていう言葉を使うタイミングであったり、自信は随分変わりましたね。

―― なぜ変わったのですか?きっかけは何だったのですか?

何度も死んでるでしょ?って。何度も何度も死んでるでしょ?って。

―― 輪廻転生のような?

そうそう。強く自信をもって。信じていない人には言い方を考えないといけないし、ラポールを取れていない人にいきなりは言えないんですけど、ある程度信頼関係を作れたなっていう人には、僕はガンの人にも「あなたはもうすぐ死ぬでしょ?」っていいます。遠慮なくいいます。

「死って特殊なものではないでしょ?」って、僕は自分でもはっきり思っているし、ガンの人には、例えばガンで余命宣告されていたら「その通りに死ぬと思っているの?」って聞くんです。実際、ほとんどの人は思っています。「あなたは死ぬんでしょ?僕も死ぬんですよ?どっちが先に死ぬかなんてわかる?」って言うんです。

―― そういわれると、患者さんの反応はどうですか?

「え?」っていいます。ガンの人が来ても、大体「あなた治るよ」って言うんです。僕は心から治ると信じているからです。

でもほとんど死にますよ。だって、末期という言葉は嫌いですけど、ほとんどステージが3、4の人しか僕のところには来ないのでね。たまにステージが軽い人も来ますけど。

僕は治ると信じてやっている。治らないのは僕のせいじゃない。でもそれを言うと問題が起こるんですね。だけど患者さんと「一緒にがんばろうね」って、「きっと治るから」とは言います。それで死ぬか死なないかは僕の問題じゃないからです。

―― 先生は治るということを心から信じて患者さんと接していらっしゃる、ということですね。

そうです。

戻っていこうとするエネルギーを引き戻すのが催眠

―― 「Dr.萩原の退行催眠スタンダード講座」で学ばれた前世療法や年齢退行などを、あなたのお仕事や生活でどのように活用されていますか?

フルで活用しています。これが無かったら楽しみ半減かな?

手をかざすのも楽しいんですよ。だって、目の前でイタイイタイって言っている人が30分でケロッとして帰るんですからね。30分で治っちゃう。でも再発するんですね。そこで催眠が出番なんです。だって、戻っていこうとするエネルギーがあるからです。最近よくわかりました。

でも手から出すエネルギーだけで治る人もいるんです。一発で治るし、その人は二度と再発しません。だけど通常、魂に問題を持っている人、深い傷を持っている人は、それが悪いにしろ、いいにしろ、戻っていこうとするエネルギーがあるんですよ。そこに引き戻そうとするんです。

つまり、元々の魂エネルギーがダウンしているから、いくら外から入れようとしても。入るんですけどね。満タンにした時には痛みがすっと消えるんですけど、2~3日したらスーッと戻るんですよ。要するにバケツの下に穴が開いてるんです。穴が開いているのに一生懸命入れても、何日かしたら抜けるということです。その穴にふたをするのが僕は催眠だと思っています。

―― 使われるのは、前世療法と、年齢退行、どちらの方が多いですか?

それは患者さんに決めてもらっています。催眠状態になってからどっちに行くかは患者さんが決めることです。最近は僕は決めないです。必ずどちらかにいきます。

―― 患者さんが選ばれた方に自然に流れていくような感じですね。

そうです。それはプレトークでは相談しないんです。

例えば何か問題がある。昨日やったのは、ADHDの多動の高校生ですけど、教室で座ってても急に動きたくなったり、ムズムズ脚症候群みたいになって、それで立ち上がったり、走り出したりしてしまうんですね。小学校頃からあったらしいんですけどね。

その症状が一番最初に起こった時とか、あるいはその症状と深く関係している過去に遡ろうねっていう誘導をしています。

―― それが今世の場合もあるし、過去世に行く場合もあるということですね。

そうですね。今まで不登校の子を何人か見てきたけど、僕は経験はそう無いけど、今のところ、全然過去世行きますね。不思議なものを教えてくれますよ。しかもみんな一発で治ってる。

自分の中にある潜在意識を知るというのを体験し
こういう世界があることを困っている人に教えてほしい

―― それはちょっと皆さんに知っていただきたいですね。最後に、「Dr.萩原の退行催眠スタンダード講座」の参加を検討されている方に向けて、メッセージをいただけますか?

そうですね。病気の方はそれなりに病院との兼ね合いがあると思うけど、一般的にヒプノセラピストっていうのは、病気じゃない方の人生観を見るとか、今の生活の中での自分のこだわりを改善したいとか、そういうのが一番適応があるかなと思うんですよね。

親との関係性が何でこんな風になっているの?とか、そういうのが一番僕は一般の人がヒプノを学ぶにはいいと思うんです。病気が絡んでしまうと、ちょっと医師法との絡みがあるのでなかなか非常に難しいけど、まあ今思っているのが、医者が余りにもふがいなくて、そういうところに興味を抱こうとしない人が多いじゃないですか?一般人よりは、僕は学んでほしい医者に教える。

―― お医者様に?

一つはね。それと、病気と絡んでないようなものってあんまり少ないんですね。なので、ヒプノセラピスト。実際にセラピストにならなくても、自分の中にある潜在意識を知るというのを体験するのは良いと思う。セラピストになろうと本気で思う人は全員じゃないと思うから。

知ってもらったら、こういう世界があることを、困っている人に教えてほしいなと思います。

―― 自分だけじゃなく、自分の体験したものを周りの方にも。

そして僕の所に来てほしいと思います。

―― 白石先生の率直な感じに触れるだけでも癒されそうな感じを受けました。

本当ですか?それはありがとうございます。

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