自己実現のサポートのためのツールとして 催眠療法は本当に必要でした – 池田 和子 様
── 現在されているご職業を教えてください
私は内科医・産業医として臨床の現場におります。内科医としての専門は循環器になるのですが、循環器の専門だけではなく一般内科も広くやっています。
西洋医学だけではなかなか人を治療できない、と言ったら言い過ぎかもしれませんけれども、いろいろな経緯があって本来の患者さんのなりたい姿になれるサポートができにくくなってきたなということがありまして。
あえて言うなら、西洋医学とは対極にある医療について色々学ぶようになりました。わかりやすく言うと西洋と東洋という意味で、代替医療と言われるものや漢方や東洋医学についても学びました。
今はどちらが良い悪いではなく、目の前の患者さんにとって最善のサポートができたら良いと考えています。その良いとこどりで、どちらでも良いという立ち位置で、統合医療医と名乗ってサポートをしています。その代替医療の学びの中で、催眠療法にも出会いました。
産業医としては企業のお医者さんになるのですけれども、ここでは何か診断をしたり治療をするわけではありません。その人が職場で働きやすい労働環境を整えると言いますか、病院に行く前にできる予防のサポートをしています。働く人が生きがいややりがいをもって働いていたら、病気になる暇なんかないですものね。
そういう意味で、病院に行く人が少なくなった方が病気と診断される人も減りますし、病気でもないのに未病の段階で病院行ってしまうと、ややもすると本当の病気になってしまいますから。
例えば、会社へ行きたくない、行けない、行きづらい、なんていう時にクリニックやどこかへ行ってしまうと、会社に行けないことを抑うつ状態やうつ病などと最悪の場合診断されることがあります。そうではなく、もっとその前に働きかけることができたらそういう診断には至らないので、病気になる人やそういった人をできるだけ減らしたいなという思いで産業医というのをやっています。
── そうなのですね。病気になる前に小さなところでも見つけてすぐに対応した方がいいのではないかと思いがちですけれども、実はそういうことだけではないのですね。
そうですね。産業医というのはまた特殊で、病気の人が来るわけではなく、健康で働いている人が本来いる場なのですよ。でも、人間関係にしてもそうですが、いろいろあるんですよね。なので、病院に行く前にアプローチできるという意味では産業保健や予防医療になっているので、それはそれで私はやりがいをもってやっています。
── 「Dr.萩原の退行催眠スタンダード講座」を知ったきっかけは何でしたか?
知ったきっかけですか?記憶にないですけど。様々な代替医療をやっていると、催眠療法は他の先生でも習ったことがあったんですけれども、なんで萩原先生を知ったんだろう?
そこに萩原先生がいるから(笑)じゃないけど、本当に記憶がないんですが、やはり萩原先生の名前が出てきたので、「外科の偉い人なのになんでこの人がこんなことをやっているんだろう」と思ったのかもしれません。
あとは、私は川崎市のある診療所でずっと診療をしていましたが、先生も川崎市でやられているということや、長田先生の紹介だったのかな?まぁでも代替医療をやっていたら、萩原先生を通らないわけにはいかないような気がします。
本来の自己実現のサポートのためのツールとして
催眠療法は必要なもの
── 2014年に基礎セミナーの方をご受講いただいて、そのあと退行スタンダードへ進まれたと思うのですが、最初の一歩を学んだあとに、さらに年齢退行や前世療法も学んでみようと思われた理由は何でしたか?
もうこれは必要だからですよね。
── 必要だから?
必要と思ったからです。私が医師として人の健康のサポートをしたいと思った時に、見えている表層の症状を取るのは別に治療でもなんでもなく、ただ蓋をするだけなので。ツールと言ったら語弊があるかもしれませんが、その人本来の自己実現のサポートためのツールとして、催眠療法というのは本当に必要なものだと思って、もっと勉強したいと思ったのだと思います。
―― 自己実現のサポートとしてのツールとしての催眠療法ということでしょうか?
そういうところもありますね。私は医師として人の健康をサポートしたいと思っていたのですけれども、病気の原因って話を聞いていくとみんないろいろあるじゃないですか。必要があって起きていると。病気は魂や肉体のウェイクアップコールなので。
でもみんな自分がどうしたいかというのがわからなかったりするので、その中で気づきのサポートとして、身体が怪我や病気、ガン細胞を作ったり何か炎症を起こしたり、わざわざ文字通り身を挺して教えてくれているわけですよね。
── 身体からのメッセージとして病気があるということですね。
そうですね。でも、この環境が悪いからとか、容姿がどうとか、子供はいるから仕事がどうとかだからと、どうしても人は自分の外、いわゆる外的要因にしか原因を見出そうとしないのです。
それはやはり、自分が本当にどうしたいとか、自分とは何?とか、そのあたり自分といわゆる向き合うということができていないと言いますか。そういう機会に恵まれていないだけのことで、私は医師として治療や健康のサポートなどと言いながら、実は何かこう自分でもやっていて「これなんだろうな?」と違和感を覚えた時に、「あ、一人一人みんな自分の魂の願いや自分がどうしたいかという本来の自分と向き合えていないことから、いろんな症状を発しているんだな」とわかった時があって、それである意味自己実現のサポートだなと思ったのですよ。
でも、自己実現のサポートと言うのは、やはり人によって段階があると思います。診察室で「お腹痛い」と言う人にいきなり言うとおそらく患者さんは「は?」となって帰ってしまうでしょう。
それは私があえて一般の診療、例えば自由診療でそういうことを謳っていたら、そこにヒットする人が何かを求めて来るわけですよ。でも、私は一般の内科でやっているから、患者さんは薬をもらうのが当たり前だし、とりあえず痛いのをなんとかしてくれとなりますよね。
例えば、病気の原因も知りたいという人がいて、どうでもいいわけではないけれども、もっと深い原因を知りたいなんて言う人はあんまりいないわけですよ。それで、最初は辛いなと思った時もありましたけど、ただみんなはそれを知らないだけだから、その人にとっての必要なタイミングで病気の原因がわかる時がくるんだからということで、私みたいなところの診察室に来てしまった人も何かのご縁だと思いますしね。患者さんの必要があれば、気づきのサポートというのができたら良いなと思っていて、だから自己実現のサポートであり気づきのサポートでもあるのですよ。
── ただ「お腹痛い」って思ったけれども、実はその裏にある隠された原因や何かのメッセージなど、知ることができたその後はその方の人生は変わっていかれますよね。
勝手に治るので「あ、勝手に治るな」と思ったんです。本当にその人が何でこんな病気になったのか、ガンにしても何にしてもそうですけれども、勝手に良くなりますから。それで私の思った究極のミッションが「医者のいらない世界」だと思ったんです。
── 「医者のいらない」というのはすごい素敵ですよね。実際、自分で治す力が開花されるというか、そういうことですよね。
そうですね。だから本来病気が良いとか悪いではないから、本当にそう思います。
── 「Dr.萩原の退行催眠スタンダード講座」を受講される前に期待されていたことは何ですか?
そうですね。自分に何ができるかなとか、自分がこれでどんな風に変わるのかなということはもしかしたら期待していたかもしれません。
患者さんやクライアントさんの気づきのサポートをするためのカードが一枚増えました
── 「Dr.萩原の退行催眠スタンダード講座」に参加されたご感想を教えてください。
それはもう良かったですよ。少し陳腐な言葉になってしまうけれども、良かったというか、これで私が医師として患者さんやクライアントさんの気づきのサポートをするためのツールが一つ、カードが一枚増えたかなという感じです。
―― じゃあもう使えるなという感じも感覚としてあったんでしょうか?
使えるというか必要だから。必要だから受けた感じもあったので、受け終わってからはもう「良かった」という感覚ですね。
―― ツールが、カードが一枚増えたという感じでしょうか。
そうですね。別にこれでなくてはいけないというわけではないから、必要な人に「どうですか?」というご提案ができる自分の手持ちのカードがあった方がいいじゃないですか。
その方に合わせて出すことができますものね。
相手を信じる力が持てました
―― 「Dr.萩原の退行催眠スタンダード講座」を受講される前と後で、ご自身が一番変わったと思われる部分は何ですか。
すごく楽になりました。さらに患者さんを治すのはやめたんですよ。治すのは医者ではないし、患者さんや誰もが持っている治す力、いわゆる自然治癒力を引き出すことができたらそれでいいわけで。
変わったというか、別に180°変わったわけではないけれども、これで良かったという感じでさらに確信が持てたというところでしょうか。治さなくていいんだ、ということです。
―― 患者様の自然治癒力を引き出すような気づきの場で、十分病気は治っていくのだなということが?
そうですね。もっと言うと、治さなくてもいいし、治ってもいいし、治らなくてもいいということでしょうか。病気は必要でおきていることで、しいて言えば相手を信じる力がさらに持てたかなと思います。でもそれは自分を信じる力でもあるのですけどね。
興味を持ってくれた相手の方の自己実現や
自分との向き合い方として使っています
―― 「Dr.萩原の退行催眠スタンダード講座」で学ばれた前世療法や年齢退行などを、あなたのお仕事や生活でどのように活用されていますか?
診察というよりも、産業医の面談で呼びに行く前の人で、いろいろ悩んでいる方に提案をしたり興味を持ってもらえるようにしたりしています。ただ、時間も限られてるのでがっつり診療のメニューに入れてやるということは最近できていません。自己催眠の方法やその潜在意識とつながるということの大事さ、そういうことは伝えらえているので、実際に興味を持ってくれた相手の方の自己実現や自分との向き合い方として使っていますね。
―― 会社の従業員のような方たちが来る場で、そういうお話を伺えるってすごく良いなと思いました。
良いなと思ってくれる人だと良いのですけれども。全体の産業医講話でいきなり「催眠療法とは」とは言わないけれど、個別に面談がある方や、最近はストレスチェックでストレスがあるとされた方で、私が言っても良いかなと思う人には伝えています。
生徒の準備ができた時に教師が現れるだとか、よく言うじゃないですか。相手に準備ができてないのにいきなり話を放り投げても難しいし、相手が癒されたいと思っているわけでなければこっちは勝手に癒してはいけないと考えていますので。
―― すごく奥が深い、心に響くようなお言葉ですね。
ありがとうございます。
この講座を知っただけでラッキー!受けない理由はない!
―― 最後に、「Dr.萩原の退行催眠スタンダード講座」の参加を検討されている方に向けて、メッセージをいただけますか?
セミナーを受けない理由はないと思います。例えば、セミナーを受けたことによって目の前が虹色になるとかそういうものとは違うけれども、一人一人の潜在意識なり何かが揺さぶられる部分が確実にあるわけですよ。その揺さぶりが、じわじわと変化になっていくと思うのです。
私も先ほど「講座を受講される前に期待されていたこと」を聞かれた時に、自分がどんな風になるのかなという気持ちもありましたし、何を期待するかというよりも、これも必要だからどういう風に使えばいいんだろう?という目的意識も持ちながら受けた部分は当然あります。
ほどんどの人が知らなかったりする場合もある退行催眠のセミナーがあるというのを知った時点で、もうラッキーじゃないですか?周りのみんながインフルエンザやコロナのことは知っていても、催眠療法や退行催眠という言葉を知らない人もいたりするわけじゃないですか。
それが治療として使われているということを知らない場合、ややもすると催眠術とかになってしまうから、まずそれを知ったという時点ですごいラッキーなのですよね。だからそのラッキーをもっと現実に活かすために絶対受けた方が良いし、だから受けない理由がありませんよね。
―― なるほど。なんか池田先生のお言葉は一つ一つがすごく胸に響くというか、確信があるという感じがします。
ありがとうございます。それはもう本当に、萩原先生のような先人というか仙人がいらっしゃるからですね。「あ、これで良いんだ」と思えるわけですよ。萩原仙人のおかげです、本当に!
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