Vol.04 「インナーヒーラーが難病を癒す!」#2 病気は潜在意識からのサイン
萩原 優 (著)
線維筋痛症、末期がん、糖尿病、不妊、花粉症など多くの病は「記憶」からはじまる。数々の難病患者を改善してきた医師の誘導催眠で、癒しのエネルギーを開花する。不調や病気という記憶・情報を新たに書き換えて「なりたい自分になる」!付属音源で潜在意識にアクセスし、あなたのインナーヒーラーが目覚める。潜在意識(本音)と顕在意識(建前)のズレを正せば、あらゆる悩みから解放される!「身体の不調を改善する/なりたい自分になる」ための誘導催眠CD付属
病気に対する捉え方が違う!
── 萩原先生は、催眠療法の第一人者として、ご活躍をされているんですが、元々は外科医として西洋医学のど真ん中にいらっしゃったと思うんですね。
萩原:ええ、消化器外科をしていたんですね。
── その時の外科医だった先生と催眠療法というアプローチをとられている先生の中で、例えば、癌とか、難病もそうなんですけど、病気に対する考え方とか、捉え方というのは、以前、外科医をされていた時と変化というか、違いはありますか?
萩原:そうですね、外科医をやっているときは、いかに体の中の悪いところを取り除いて、より完璧な手術、癌とかそういうものを体に残さないっていう手術を一番心がけるところですよね、
ですから、その人が何を考えているとか、今までどんな人生を歩んできたかっていうのは、基本的にはあまり関係ないんですね。
病気がどの位広がって、そして、どういう状況になっているかということが大切になってきますから、そのあたりで、心と人生観とか、そういうと、病気とは、少なくとも西洋医学的に見れば科学的といいますか、ですからその人に対してより完璧な治療ができるんであろうか、あるいは場合によっては、なかなか難しいなというような状況で。体を見ながら判断しているわけですよね。
── なるほど。ということは、どちらかというと、その今の話だと、体を見ることが中心だったっていうそんな印象が強い。
萩原:中心というかそれが全てと言っていいくらいです。
── 今はそういう捉え方ではない捉え方を病気に対して持っていらっしゃいますか?
萩原:そうですよね。どなたも持っていることだと思うんですけど、体というのは単独で存在しているわけではないですよね。心だとか、精神を持った、一つのホリスティックというんですかな?心と体。さらに言えば魂とか、そういうものも含まれるかもしれませんけど、少なくとも肉体だけどの存在ではない。ということですよね?
そして、両方が私たちを人間として成り立たせるわけですから。肉体だけ見ていて、問題が解決すればいいですけど。やっぱり肉体だけ見ていても解決できない場合がある。そうなってくると、やっぱり心と体の関係っていうのが、どうしても大切になってくるんですよね。
病は気からとか、そういうような話をみなさん知っているようなこととしてあるんですね。
── 本当ですね。今は体は一番見えるので分かりやすいという部分があると思うんですけど、その見える部分じゃなくて、目に見えない心も含めて人間の命というのは成り立っている。そういう観点から病気というものを捉えていらっしゃるという。
萩原:そうですよね、そうです。
病気は潜在意識からのサイン!?
── 早速ご本の中のお話で先生にお聞きできればなと思っているんですが、とっても興味深かったのが、病気というのは潜在意識が自分自身にサインを送っている証拠だよっていうのを書いているところがあったんですね。その潜在意識が自分にサインを送るというのはどういう感じなんでしょうか?
萩原:これは、仮説の域は出ないんですけど、私たちの意識というのは、前回もお話したかも分かりませんけど、顕在意識と潜在意識に分かれているということなんですね。よく氷山にたとえられて、顕在意識は意識の10%位、潜在意識は意識の90%位と一般的に言われているんですね。そして、顕在意識は物事を理性知性で考えて、判断すると。そして、潜在意識は、感情、直観そういったものがずっと入っているんですね。それで、実は私たちをいろんな形でコントロールしているのは、潜在意識が私たちをコントロールしようと、いう考え方があるんですね。
もう一つは、潜在意識は、私たちの体の細胞とも繋がっているんですよ、ということなんですね。
── 細胞ともつながっている。
萩原:えーまあ、60兆とか色々言われている細胞の、感情や記憶というのは脳にあるだけではなくて、各々の細胞に実際あるんですよと。
そして、細胞が集まると、ひとつの組織ができますよね?そして、組織が集まって臓器がとかそういう話になってくるわけです。臓器とかも感情や記憶がそこにあるという話になるわけですね。
ですから、例えば、肝臓が悪い人は自分の気持ちを抑圧するとか、肺が悪い人は、自分の悲しみを肺にある、というようなことは一般的にも結構言われていることなんですね。
慢性疾患80%が心・精神に由来
── 先生、肝臓が悪いというと、普通お医者さんに行くと、じゃあお酒は飲みすぎないようにとか、やっぱりお酒の飲みすぎが肝臓を弱らせたよって、そういう因果関係を認識することが多いと思うんですが、今の先生のお話だと、もちろんお酒の飲みすぎとかそういうのもあるけれども、お酒をじゃあなんでそんなに飲んだの?ってそういったところにも通じていく話なんですか?
萩原:そうですね、そこにも通じてきますし、特に酒とかね、飲まなくても、あるいは、肝炎を患ったことがなくても肝臓が悪いってなるわけですよね、だからその辺りが全部西洋医学的なアルコール=肝臓が悪い、不摂生をしたから肝炎になって肝臓がわるくなるという、そこは因果関係がはっきりしている。それ以外にも私たちにとって原因がはっきりしないということがあるわけですね。
そうすると、心のことが絡んでくるし、生活全般の中でいろんな読書とかですね、知らず知らずのうちに、取り入れて。肝臓は解毒作用をしますから、それで病気なることかもありますし、物事が結構複雑というか、単一的には説明できなくなってくるんですよね。
── なるほど、じゃあそういう観点で見ていくと、因果関係が分からないものって原因不明のものって多いですよね?
萩原:そうです、慢性疾患80%は心とか精神の方に由来しているという考え方があるんですね。そのくらい私たちの心の占める割合っていうのは大きいっていうふうに言えると思うんですね。
記憶を持つ細胞や臓器
── とても興味深いお話です。病気が、潜在意識が自分自身ににサインを送ってくれるっていう、そういう感じで考えでいくと、例えばがんを患ってらっしゃる方とかだと、どういうアプローチをしていくんでしょうか?
萩原:西洋医学以外の方法として、心とか精神とか、あるいは魂とか含めた形でですね、目に見えないというふうな病気のことで病気に向かい合っていけばいいんですね。
さきほどお話しましたように細胞には感情があるんだよと。その一つの根拠としてはですね、「臓器移植」とかがあるわけです。
心臓移植、ありますよね。提供者、ドナーから自分が心臓をもらったという、そういう形になるわけですよね。提供した⇒受け取るという形ですよね。
そうすると、提供者の食べ物の志向とか、ものの考え方とか、行動パターンとか、そういうのが移植された提供された方に移ってくるというか、そういうようにして影響を及ぼすことがあるんですね。
全然ビールが嫌いだった方が、心臓移植で元の方が提供者がビールが大好きだったらビール飲みたいっていう話になるわけですよ。
── えー。
萩原:そうすると、本人も驚いちゃうわけですよね。実際に、10歳の女の子が殺されて、8歳の少女に心臓が移植されたんです。
そうすると、8歳の少女はですね、夜な夜な犯人をイメージする夢を見たんですね。リアルに。このことをお母さんに言って、最初はあまり相手にされなかったんだけど、何回も何回もそれがリアルになるので、結局、警察に言って犯人が捕まったっていう実例があるんですね。
その10歳の女の子の記憶が心臓に入っていて、これが8歳の女の子の所に移植されてきて、心臓の記憶というものが、ポンプの役割じゃなくて、そういった出来事を心臓の細胞が覚えていたという考え方もできるわけですよね。
── わあー、私たちの体を作っている細胞が記憶を持っている、記憶が蓄えられていくと考えると、本当に新たな見方ができますね。
萩原:そうですね。だから輸血を受けるということは他人の血液を貰うわけなんですね。そこには赤血球とか白血球とか、血小板とか、そういった細胞成分があるわけです。そうすると、輸血を受けるだけでも、変わるという方が中にはおられるんですね。
でも必ずしも輸血を受けた方、あるいは臓器移植を受けた方がそういうふうになるかというと、必ずしもそうではないですけど、そうなる方もおられる。ということですね。
── 今聞いてきただけでも、難病とひとくくりにされる原因不明の症状や病気が良くなっていく。そういったイメージを持ってきてくれるような考えですね。
免疫と心の関係性
萩原:免疫というのがとても、私たちの体を守る上で大切になってくるんですね。
私たちの体は恒常性という、ホメオスタシス。
体温にしても、呼吸の回数にしても、心拍数にしても、一定の範囲内にいるわけですよね私たちは。それが恒常性を保っている。そういう働きをしているわけですよね。そういうふうにして私たちが調整している中で、その調整する役割というのは、神経系統、ホルモン系統、免疫系統この3つが大きな三本柱となって、私たちのホメオスタシス=日常生活の中の恒常性を支えているわけですよね。
それぞれ3つが関係があるんですけど、その免疫細胞というのが、免疫のシステムというのが、とてもいろんな病気に関してですね、影響を与える比率が高いということなんですね。それぞれがもう大切なんですけどね。
そうすると、免疫というものが私たちの心とどういう関係になっているのかなと、言うようなことが大切になるというか、一つの考え方としてですね、どういうふうに捉えるかっていうことなんですね。